Greeting会長挨拶

会長挨拶

2023年度総会および幹事会での互選によりコープ物流研究会・第8代会長に就任をいたしました、日本生活協同組合連合会の八木沼です。 平素より「生協」の物流事業及び「コープ物流研究会」の活動にご支援ご協力をいただき深く感謝申し上げます。

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行しました。今後、法律に基づいた外出自粛の要請などはなくなり、感染対策は個人の判断に委ねられるほか、幅広い医療機関での患者の受け入れを目指すなど、国のコロナ対策は大きな節目を迎えました。このようなウィズコロナからアフターコロナへと変わる大変な時期ですが、会員の皆様とともに積極的に活動を進めていきたいと考えます。

経済・社会はまだまだ深刻な事態が続いており、コロナ以前からの課題である、日本社会での貧困や格差(分断)の問題や少子化による生産年齢人口減少の構造、(人的な原因含め)多発する災害や地域コミュニティと交通インフラ消滅への対応等、社会全体も私たちも大きな変化を迫られている転換期であると思います。そのような状況だからこそ、身近なセーフティーネットの役割を目指す生協が約3000万人の組合員さんとともに進める、「助け合い・支え合い」の重要性がいっそう増すものと考えています。また、くらしや地域の課題を知りその解決に取り組む生協の役割が改めて問われていると感じています。

物流業界においては、高齢化問題や深刻な人手不足とそれにともなう人件費上昇の一方、再配達や配送スピード向上など過剰サービス・多様化する消費者の要求に応えすぎたためのキツイ労働環境、激しい価格競争の中での賃金低下により、益々若い人たちが集まらないという構造が続き、世界的な原油高騰にともなう燃料値上げが、更に経営をひっ迫している状況です。必要なものを必要とする人へつなぐ物流は、国民生活においては必要不可欠なインフラであり、後方支援部門として事業を継続する上での要(かなめ)でもあります。

そのような中、コープ物流研究会における研鑚と実践交流の成果が生協事業や物流業界に寄与することが出来るよう、改めて使命を再確認するとともに、改善すべき課題を皆でともに乗り越えることが出来るよう今後も努力を続けて参りたいと思います。 引き続き当会に対し、ご指導・ご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

コープ物流研究会 会長 八木沼 隆



このページの先頭へ